平成24年度事業計画書 未曾有の大被害を日本国内にもたらした東日本大震災の影響を受け、平成22年度末及び平成23年度当初の開催中止等により競輪・オートレースの売上は深刻な状況となっている。この震災からの復興を目指すものの、欧州の債務危機を中心とした世界経済の減速や為替相場の歴史的な円高の影響を受けて国内の経済状況も上昇傾向を見せることなく非常に厳しい状況が続いている。 このような状況下、競輪においては、昨年度に産業構造審議会車両競技分科会「競輪事業のあり方検討小委員会」により取りまとめられた報告書において競輪事業全体のガバナンス機能の不全が指摘されたことに基づき、この強化を目的とし、競輪事業に関する重要事項についての調査・審議及び施策等についての意思決定を行う機関として「競輪最高会議」が設置され、事業体としての意思決定の円滑化及び迅速化を図っているところである。今年度も「競輪最高会議」における決定事項に関する事業の遂行、「競輪最高会議」から命を受けた事項に関する調査・検討・審議といった事項を中心に競輪振興法人である本財団のなすべき役割を果たしながら、競輪事業運営の安定化に力を注ぐこととする。 オートレースにおいては、昨年度にオートレース事業の最高意思決定機関である「小型自動車競走運営協議会」において、「オートレース事業の今後のあり方について」をとりまとめ、今後講ずるべき対応策として、オートレース事業運営の健全化、売上拡大のための活性化策を掲げており業界を挙げて取り組んでいるところであるが、今年度もこれらを着実に実行し成果を出すために小型自動車競走振興法人である本財団のなすべき役割を果たしながら、オートレース事業運営の安定化に力を注ぐこととする。
第1部 競輪に関する事業 1.競輪の振興、国際化及び効率的な実施のための施策の調査研究、企画立案並びに総合調整 第2部 オートレースに関する事業 1.オートレースの振興及び効率的な実施のための施策の調査研究、企画立案並びに総合調整 第3部 補助事業 目次 / 1-1 / 1-2 / 1-3 / 1-4 / 1-5 / 2-1... / 3-1... / 4-1 |