2019年10月3日から4日の競輪情報システム障害について(最終報告)
2020年1月17日
公益財団法人JKA
2019年10月3日(木)から4日(金)にかけて発生しましたシステム障害による競輪開催の中止等により、お客様並びに関係者の皆様に対しまして多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
先般のシステム障害に関する中間報告(2019年11月8日)以降、開発ベンダーと引き続き原因の究明を行ってまいりました。
この度、システム障害の原因が判明いたしましたので、下記のとおりご報告申し上げます。
なお、今回の事象は外部からの不正アクセスやサイバー攻撃といった事案によるものではなく、情報流出も生じておりません。
【公益財団法人JKA会長のコメント】
先般のシステム障害に関し、原因究明を行った結果、開発ベンダー作成の業務マニュアルとシステムの仕様の齟齬によりあっせんレコードのデータ重複が発生したこと、及び開発ベンダーにおける原因究明と復旧作業においてトライ&エラーを繰り返し、本来実施すべき正しい手順での復旧作業が行えず、データに誤りが生じたまま処理を進めたことによりデータ不整合を招いたことが原因であると判明いたしました。
弊財団といたしましては、この度の2日間にわたって競輪の開催ができなかったという重大な事案につきまして、開発ベンダーと再発防止策を徹底して実施し、信頼回復に努める所存でございます。
お客様並びに関係者の皆様に対しまして多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。
公益財団法人JKA
会長 笹部 俊雄
記
この度、当該障害の内容と対応状況及び今後の対応策について以下のとおりご報告申し上げます。
1.障害発生日時
2019年10月3日(木) 午前1時27分の夜間定例処理異常終了を起因とした障害です。
2.障害の原因
今回の障害の原因は、以下の(1)及び(2)のとおり判明いたしました。
(1)10月3日、4日の2日間開催できなかった原因
10月3日(木)1時27分に発生したシステム異常は、開発ベンダー作成の業務マニュアルとシステムの仕様の齟齬によりあっせんレコードのデータ重複が発生し、夜間定例処理が異常終了したことが原因です。
(2)10月3日から翌4日へ前検日を順延した4開催(函館・富山・玉野・武雄各競輪)が打切となった原因
上記(1)の原因特定の際に開発ベンダーが復旧作業に際してトライ&エラーを繰り返し、本来実施すべき正しい手順での復旧作業を行えず、データに誤りが生じたまま、夜間定例処理においてデータ不整合を招いたことが原因です。
3.再発防止策
今回判明した原因を踏まえ、以下の再発防止策を講じます。
(1)システムチェックツール機能の開発
(2)障害発生時における影響範囲の極小化を図るフェールセーフ化
(3)復旧作業時の処理手順の明確化
(4)その他
システムのマニュアル改訂、障害訓練の見直し、システム利用者への研修の実施、競輪関係団体で構成する緊急対策本部の機能強化とこれに伴う危機管理マニュアルの見直し、サイバーテロへの対策の再点検、次期システムの開発への対策等を講じてまいります。
以 上