競輪選手のドーピング違反及び今後の取り組みについて
2025年3月25日
標記について、野口諭実可選手(L級1班・大分県・102期)は、大宮競輪参加中の2025年2月7日にドーピング検査対象選手に選定され尿検体を採取したところ、2月28日、分析機関より当該選手のA検体から禁止物質である蛋白同化男性化ステロイド薬「ナンドロロン」の代謝物、抗エストロゲン薬の「クロミフェン」及びその代謝物及び 「タモキシフェン」の代謝物が検出されたとの通知がありました。
これを受けて、3月2日、当該選手に対しあっせん保留の措置を講じるとともに、当該選手への事情聴取など調査を行った結果、当該選手について、ドーピング検査において禁止物質が検出された事実によるドーピング違反と認定し、出場あっせん停止(2025年4月1日から3か月間)が決定したことをお知らせいたします。
併せて、競輪界における今後のアンチ・ドーピングへの取り組みとして、選手への啓発活動を進めるとともに、検査体制及び違反者への制裁を強化することが決定したことをお知らせいたします。
具体的には、従来、全ての競輪開催の中から無作為で抽出し実施していたドーピング検査体制について、今後は、そのうちGⅡ以上については全ての開催で実施することといたします。
また、ドーピング違反者に対するあっせん停止期間を現行の最長3か月から最長1年とするとともに、複数回の違反者に対しては登録消除を含めた厳しい措置を講じます。
今後も、競輪界をあげてアンチ・ドーピングに鋭意取り組んでまいります。
◆公益財団法人JKA 会長 木戸 寛 コメント
「この度、選手からドーピング検査で再び禁止物質が検出されたことは極めて残念であります。
また、このような事態は、お客さま、競輪関係者の皆さまの信頼を失うものであり、心よりお詫び申し上げます。
速やかに選手への啓発を徹底するとともに、検査体制の強化、違反者への制裁の強化を柱とした実効性のある具体策を講じ、アンチ・ドーピングに全力で取り組んでまいります。」