平成22年度事業計画書 財団法人JKAとして3年目を迎える本財団を取り巻く環境は、内外とも厳しさを増してきている。国内景気は、雇用情勢の一層の悪化やデフレ傾向を背景に厳しい状況が続いており、先行きについても同様な状況が予想される。このような環境下、平成21年度の競輪・オートレースの売上は、一人当たりの購買額の低下などの影響により、深刻な減少が続いている。 競輪においては、新たなお客様の獲得が進まず、お客様の高齢化が顕著に現れ、新たなお客様の獲得や若年層へのアピールが喫緊の課題となっている。また、深刻な売上減少とコスト削減の悪循環から脱却できず、更なる売上減少に対する危機感が高まっている。 オートレースにおいては、重点事業として掲げているインターネット投票の売上げが前年比を上回って推移するなどの成果を出しているが、本場、場外の落ち込みをカバーするには至っていない。 競輪・オートレース事業とも、これまではJKAと関係団体が個別にお客様のご意見を聞き、調査、分析を行っており、マーケティング機能が分散していたため、調査・分析、企画立案や広報宣伝等が必ずしも効果的に行われていたとはいえない状況もあった。 このような状況を踏まえ、平成22年度は、中期的視点に立って競輪・オートレースの活性化を目指す観点から、売上浮揚の実現に繋がる基礎としてのマーケティング機能の強化とお客様にとって満足度の高くなる施策の企画立案・運営強化を進めながら、競輪関係業務及び小型自動車競走関係業務を遂行する。特に、お客様のご意見を積極的に受け入れ、ご意見から受け取れるお客様の顕在及び潜在ニーズを的確に把握し、それに基づき、広報宣伝や調査研究事業を強化する。同事業強化は、競輪・オートレースの施行者との連携を強化しながら進めることとし、運営面も含め効果の高いものとしていく。これらの取組みにより、この厳しい状況の打開に向けた事業推進の牽引の役割を積極的に果たしていく。 競輪においては、お客様のニーズを的確に把握することにより、新たなお客様の獲得や若年層へのアピールを図る取組みも積極的に推進する。特に、加入者数の伸び率において他競技より遅れが目立つインターネット投票の活性化を図る。重点事業項目としては、
また、オートレースにおいては、競走の安全確保を図りつつ、引き続きネットバンク投票会員の拡充などによるインターネット投票の活性化を図るとともに、新たなお客様の獲得や若年層へのアピール、買いやすい環境の整備などを積極的に推進する。重点事業項目としては、
などを積極的に推進する。 第1部 競輪に関する事業 1.競輪の振興、国際化及び効率的な実施のための施策の調査研究、企画立案並びに総合調整 第2部 オートレースに関する事業 1.オートレースの振興及び効率的な実施のための施策の調査研究、企画立案並びに総合調整 第3部 自転車、小型自動車その他の機械工業の振興に関する事業 第4部 体育事業その他の公益の増進を目的とする事業の振興に関する事業 目次 / 1-1 / 1-2 / 1-3 / 1-4 / 1-5 / 2-1... / 3-1 / 4-1 / 5-1 |